革屋で、至福の時間です。

「革を解るようになるのには、10年はかかる。」
体感的には、私は10年では解らなかったな。

こんにちは。
日本製 オリジナルデザイン バッグ・財布 ブランド
イントロダクション
オーナー バッグデザイナーの 工藤友里です。

革はとてもとても、奥深い。

革は生き物。

使っているうちにオイルをかんできて、
使い手に合わせて、育っていきます。

自社ブランドでは合皮は一切使いません。

合皮もかなりいい合皮ができていて、
他社ブランド様企画時には、国内外の合皮を使うことはよくありますが、
どこを裁断しても均一で、扱いやすいけれども、
革のように、経年で味わいが出てくるのとは違い、
新品の時が一番綺麗で、あとは荒んでいくだけなので、自社製品では使わないのです。

その時のロットはもちろん、
季節によっても違うし、
同じロットでも、1枚1枚、
更に、1枚の中でも裁断する場所により、
繊維の方向、きめ細かさが違い、
裁断士のうでの見せ処です。

革のタンナーによって、
得意分野がそれぞれ異なるので、
それを見極めて、革を造っていきます。

はあ〜っ、幸せ。

私は作家ではなくデザイナー。

プロダクトデザイナーの醍醐味は、
それぞれの工場の性質を識り、
生産ラインに乗せるため、
ロットや仕様、流通など、さまざまな制約の中、
企画し、商品化していくこと。

1点ものを創りたい訳ではなく、
あくまでも、流通に乗せるための創り手。

なので、オーダーはよく聞かれますが、
受けていません。

唯一、チャップリンの末娘さんが、
チャップリン生誕100年の時に来日された時、
関係筋から依頼があり、
オーダーで創ったことはありますが、
これは、例外。

自分が前に出たい訳ではなく、
数ある中から選んでいただいたお気に入りが、
その人にとってのある時期、
かけがえのない相棒となり、
その人の人生の中で溶け込む道具としてのモノ創り、
名もなき裏方。

ある程度技術が身についた後、惰性で無難に手先でこなしていき、陳腐化していきがちなところを、
常に時代の流れを感じ、
時代錯誤になっていかないかと緊張感を持ち、
新しいことにチャレンジしていく姿勢を持ち、
プロはプロでも、
一流のプロを目指し続けていきたい。

生涯1職人でありたい。

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