【デザインの視点 vol.1 】持ち手のフィット感
バッグをデザインする時、意図的に心がけていることを記していくことにします。
こんにちは。
日本製 オリジナルデザイン バッグ・財布 ブランド
イントロダクション
オーナー バッグデザイナーの 工藤友里です。
えっ?こんなことでいいの?と、
私にとっては長年当たり前にしている事が、
意外と話しすると喜んでいただく事がよくあるので。
時々このテーマでも書いていきますね。
今日は持ち手の仕様指示について。
持ち手の幅、持ち手と持ち手の縫い付け部分の間隔、
立ち上がりの高さなど、
本体のデザイン、素材により、
持つ時に収まりやすい太さ、厚み、長さがありますが、
今日は持ち手の外側の断面と内側の断面の処理の仕様指示は、手に馴染みやすいように指示していることについてのお話。
バッグを横から見た時、
外側を革をわにしてステッチを走り、
内側は切り目や合わせ部分を突き合わせのヘリ返しにステッチをと、仕様指示することが多いです。
外側を切り目にしないのは、
持つ時に手に当たる部分に厚みがある曲線を作ることで、手に馴染みやすく、
同じ荷物の重さでも重く感じにくくなるから。
デザインにもよりますが、基本的にはその仕様指示をすることが、イントロダクションのバッグでは多いです。
なんだかわからないけれどものフィット感は、
心理的にもとても大事な事。
ストレスを感じさせない空気のような存在、
デザインの目指すところです。
今度、店頭で注意して見てみてくださいね。
店頭のサラの商品だとわかりにくいですが、
荷物を入れて持たれた時、
その違いが出てくるのです。
全ては永く愛着を持ってお持ちいただけるように。
デザインは、表面的なことばかりではないのです。