私の5年来のパートナーをご紹介します。
長く企画の仕事をしてきて、百貨店ライセンスのデザインや、
セレクトショップのオリジナル商品として、財布もたくさん作って来ました。
財布は、バッグとは違い、ミシン糸の番手も細いんです。
ミシンのピッチも細かく、革の「割り」(全体の厚みを均一に薄くする)も
「すき」(縁返して重ねてミシンをかける部分だけスッキリ仕上げる為、薄く溝を削る)も
1ミリ単位の仕事になります。
機能が決まりきっている同じような型が多く、
どこのブランドも同じように「たくさんはいる」けど、
「厚く」て「かさばり」「重い」ものが多い。
企画していて、何時も決まり事が多く、不満でした。
イントロダクションとして、自分達のブランドを創って行くとき、
財布は「薄く」て「軽く」て、
でも「たくさん入って」「かさばらない」デザインを、
一から図面を引いて、抜き型を作り、作ってきました。
自分達が、持ちたいお財布を。
私の5年来のパートナーをご紹介します。
長く持ちすぎですか?
ボルチモアのスマートウォレット
この素材のスマートウォレットは完売なんですが、
三つ折りのコンパクト財布を見ていただくとよくわかるように、
牛革にシルバー箔の上に白の染料乗せて、
ムラに拭き取っている素材なので、
下のシルバーが出てきて艶も出てきて、いい感じなんです。
手にしっくりきて、浮気ができないんです。
数えてみると、カード18枚に、
ポイントカードなどが35枚に、お札とコインが少々。
私は、背胴コイン用ファスナー後ろのポケットに、
すぐに使うお金といつも一番使うポイントカードを入れているので、
かぶせを開けずにいつもスマートにお支払いできています。
これだけ入ってこの薄さ!
ピンクと水色は使い込んでいっていただくと、下からゴールドが出てきます。
一押しの型と素材を見つけて、長い時間をかけて育てていって下さいね。