あまり調味料に頼らない日本料理のイメージ・・・財布の裏地にもこだわっています。
今日は、裏地についてのお話です。
バッグによく使われる裏地、財布によく使われる裏地は、
ある程度決まったものがいくつかあります。
適度な厚みで、汚れがつきにくく、
摩耗に強く、裏芯やテープが貼りやすい、ミシンがはしりやすい などの理由からです。
どこのビッグブランドでも、
裏地は、シリーズで共通の一色というのが、多いと思います。
どうしてでしょう?
作り手が作りやすいからです。
私達もよく工場から、「裏地はベージュ一色にしてほしい」
と、言われます。
ベージュの裏地は、表の色にあわせやすいので、よく使われます。
メーカーにとっても、一色だけの方が、素材手配も安価になりますし、
内ファスナーの色も共通色になりますから、
ミシン糸を変えずに縫うことができ、管理しやすいのです。
ロゴ入りの裏地もよくありますが、
イントロダクションは、あまりロゴマークに頼りたくありません。
それは、表のデザインでも同じです。
表のデザインは特に、ロゴマークや金具を入れる方が、デザインはしやすいのですが、
さりげなくロゴは入れて行きたいのです。
素材の味を大切にして、あまり調味料に頼らない日本料理のイメージです。
私は、裏地は、
特に財布の裏地は、
女性にとって、下着に近い感覚があるように思います。
イントロダクションの男性に話したら、よくその感覚わかりませんといってましたが(笑)
誰に見られる訳でなくても、1日に何度も開け閉めするバッグや財布。
この表の革のこの色には、この裏地の色を!
ベストと思えるイントロダクションらしい色を、一色ずつ選んでいます。
やはり日本の発色は上品で美しい。
お客様にとっては、たった一つのバッグや財布。
しっくり心にフィットして長くご愛用頂きたいのです。