停電になっても、仕事ができるんです!

昔、創業期に大阪市のインキュベーション施設
(起業や創業をするために活動する入居者を支援する施設)
『Mebic』に入居していた時の話です。

こんにちは。
オリジナル バッグ・財布ブランド 
イントロダクション
オーナーデザイナーの工藤です。

弊社は大阪市が支援・指導してくれる施設『メビック扇町』で、
5年間お世話になりました。

イントロダクションを立ち上げる前、
企画会社として、バッグ・財布の
企画デザインのみをしていた時期からです。

10年前でもとても活気に溢れていましたが、
今も、全国のインキュベーション施設の成功例で
有名な活動をされています。

当時、創業期の会社が、
数10社入居していたのですが、
皆さん職種は違えども会社を興し、まさに立ち上げて行く時期。
親睦会なども頻繁にあり、
普通の事務所を借りるより、うんと交流がありました。

ほとんどが、私からしたら『IT』関係。
システムエンジニア、プログラマーくらいまでは、
名称だけならわかるのですが、
皆さん、だいたいパソコン絡みのお仕事。
(非常にざっくりですみません。
私には、そうしか分からないのです。)

私はといえば、始めの2年程は、
3坪程の個室にある電子機器は携帯のみ。
もちろん、当時はガラケー。
電話もFAXもありませんでした。

コピーはフロアーに共有のコピー機があり、
FAXが必要な時は、
お隣のグラフィックデザイナーさんの
部屋に送受信しに行くという、
昭和の長屋のような生活でしたが、
私は不自由ではなかったのです。

そうです!
パソコンがなくても大丈夫なんです!

図面は、完全フリーハンドです。
左右対称にフリーハンドで曲線が引けます!
(必要性のわからない自慢?)

仕事で、クライアントから、
パソコンで作った立派な
デザイン画をもらうことがあるのですが、
パッと見、立派でも、
つじつまがあわず、
図面が立体に起き上がって来ない事が
とても多いのです。

がぜん、フリーハンドです。

フリーハンドならではの
柔らかい直線、
シャープな曲線、
などのニュアンスが、
型紙だけでなく、
製図にもあるのです。

昭和の頑固親父のようですが。

当時、インキュベーションマネージャーに、
『工藤さんだけは、停電になっても、
何も変わらず仕事ができるね。』
と、よくあきれられました。

そうです。

停電しても仕事ができるです。
紙と鉛筆、物差し、そして蝋燭さえあれば!

もうひとつ、そうなんです!

もちろん、今も私は、
メールを見る。送る。
ネットで調べる。買い物をする。
だけしかパソコンでできません。
ので、後はすべて、
会社のみんなに頼り切っているのです。

みなさん、ごめんなさい。
感謝しています。

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