台風と彼女と私

台風で、電車が運転見合わせになり、
ホテルに終電の時間を過ぎても、
一時、帰れなくなりました。

こんにちは。
オリジナルデザインバッグ・財布ブランド
イントロダクション
オーナーデザイナーの工藤です。

東京展示会初日、
浅草橋での展示会を終えて、
台風の中、
仲間達と食事に行き、
少し早めにホテルへと向かいました。

みんなは、近くに帰って行った中、
出張直前にホテルを取ったため、
いつもより遠い、
西葛西のホテルまで
30分くらいで帰れるなと、
思っていました。

ところが、台風で強風のため、
東京メトロ東西線は、
地上に出る手前の東陽町駅までで、
すべての電車が運転見合わせに。
電車が来る度に再開未定のアナウンスが、
繰り返し繰り返し流れました。

どんどん来る東陽町駅止まりの電車。
溢れる人々。

あと2駅なんだけど!

地上に出ても、
いまや、終着駅となった東陽町駅。
タクシーを待つ長蛇の列は、
明らか。

歩いてホテルに向かうには、
地理勘がなく、
夜だし、雨風の強さも地下では、わからない。

スマホの電池が限界。

最悪、朝になれば、
都内に向けては、
始発が走るだろうと、
駅の構内に沢山の人もいるし、
追い出されるまで運転再開を、
待つことにしました。

みんなめいめいスマホで、
調べたり、電話してる中、
スマホの電池を温存していた私。

どうせなら、
この非日常を楽しもうと、
流れに身を任せてました。

しばらくして、
一人の女性が話かけて来られました。

その女性も、
この状況にイラつく訳でもなく、
終始にこやかに

むしろ2人で、
ライブ感覚を楽しむかのように、
色々話していた私達。

すると、テレビ局が、
私達のところに、取材に来ました。

「何分くらいここにおられますか?」
「お二人で、今日は、お食事とかされて、今、お帰りですか?」

仲良しに見えたようです。

はい、
仲良く話してました。
ナチュラルに、
楽しそうに。

今、出会ったばかりの女性と。

ごめんなさい。

こんなところでも、おしゃべりで。

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