一歩先の「カーディガン」を、創っていきたい
またしても、怪しいタイトルですみません。
こんにちは。
イントロダクション オーナーデザイナーの
工藤です。
長年勤めていた会社のオーナーデザイナーが、
ある時私に教えてくれたことです。
物を創る時、「カーディガン」、「セーター」、「Tシャツ」など、
名称のある物を創っていかないといけない。
つまり、なんだかよくわからないものは、
受け入れにくいし、定着させていきにくいということです。
すでにある物を無難に創るというのとも意味が違い、
「そうそう、こういうカーディガンが欲しかった」
というような、延長上のまだない物の提案を。
色も同じことで、名前のつけにくい、
とまりどころのない色はダメで、「色が立つ」色。
言葉で表現できる
柑橘類の「ライムグリーン」、
スパークリングワインの「シャンパンピンク」、
ボルドーワインの「ワインレッド」など、
自然界などにある しっくり収まるい色を、選んで行きたいと思っています。
デザインの仕事は、何を一番大切に残したいかをまず、考えて、
それを引き立てるために何を残し、何を削っていくかが、
大事だと思っています。
例えば、イントロダクションの代表的なナイロン2wayリュックは、
まず、コンセプトは、「仕事にも持てるカジュアルすぎないリュックであること。」
仕事で持つなら、キチンと感のでるデザインであること。
もちろんA4は、ただ入るだけでなく、
厚いファイルごと、
他のポーチや荷物を入れても余裕出入り、
しかも、すっきりスマートに見えること。
そこを押さえた上で、
お客様来訪時やアフターデートなど
リュックでない方がいい時、
持ち手を長くもでき、
肩からもかけれて、
縦長トートにもなるようにしました。
ショルダー手は、縫い付けてあり、
短くはできますが、
取り外しはできないようにしています。
なぜかというと、
デザインをやり過ぎていってしまうからです。
あれもこれも盛り込んで、どれも中途半端で、
金具ガチャガチャ重くなるものは、作りたくありません。
何を一番優先させていくのかをきちっと押さえた上で、
「こんなカーディガンが欲しかった」という
一歩先のカーディガンを、創っていきたいと思います。