暗闇の美人になっては、いけない。
こだわりを持って物創りをするのは大事なことですが、
職人すぎるだけではいけないんじゃないのと、つくづく思ったのです。
こんばんは。
国産オリジナルデザインバッグ・財布ブランド
イントロダクション
オーナーデザイナーの工藤友里です。
今宵は、経営者仲間との食事会。
食事会と言っても、今日は、あるテーマがあり、
3人での濃い時間でした。
1人の社長が食べ物の新店舗を新たにまたオープンさせるにあたっての、私ともう1人、工業系の技術を持った社長との意見をケンケンガクガクのための集まり。
私は自分で職人すぎるなあと、常々思っていて、
パフォーマンス上手なブランドを横目に、
自分に足りない物として、いつも地団駄踏んで来ています。
良いもの創るのは、当たり前。
プロなんですから。
そこから先、私の場合、
もっと美しいバッグを!
もっと完成度の高い財布を!
と、追求していってしまうのですが、
売るのが上手いところは、
そちらのベクトルに向いていくのではなく、
パフォーマンスが上手。
営業が上手。
商品の良さの伝え方、広め方が上手なんです。
「暗闇の美人になってはいけない。」
勤めていた頃、オーナーデザイナーに教えられてきた事です。
いくら美人でも、誰にもわかってもらえないと、意味がないよと。
「知ってもらってないのは、存在しないことと同じ。」
何とか職人気質な自分を、
それだけではいけないと、
伝え方を身につけていかないとと、これでも苦手ながらも、日々切磋琢磨しているのです。
そんな私以上に、食に対するた職人すぎる彼。
彼の創る和菓子はとてもとても美味しくて、
でも、それを口や文章で説明するのを頑なに嫌がる彼。
色々先入観なく、食べてもらってから、わかってもらいたいと。
頑固な職人すぎです。
知ってもらわないと、食べてもらえないやん、と私。
いや、食べてもらって、じわじわ広がっていったらそれでいいと、彼。
お互い、譲りません。
売れていかないと、創り続けていかないんだよ、と私。
えっ?私の方がまだ、頑なじゃないやん!
どちらが正しい、間違っているのではなく、
大きくすることだけが全てではなく、
自分の創りたい物が好き創り続けていける規模感で、
自分に合ったやり方で、目指している山を1歩ずつ社員や役員お客様と登っていけたら、いいんですよね。
そんな2人の掛け合いを聞いている1番年少の技術者の社長が、1番論理的でバランスよく大人だったりするのです。
有り難い仲間たちです。
しかし、この大根でできたウサギは可愛かった。
パクリとひと口でしたけど。